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遺骨の粉骨ー 持ち込み時の準備マニュアル ー

【 遺骨を粉骨する 】とは?

【 粉骨 ( ふんこつ ) 】火葬したご遺骨を2ミリ以下のパウダー状に粉砕すること

粉骨画像

ご遺骨をパウダー状に粉砕すると、小麦粉や片栗粉のような粉状になります。
ご遺骨をしっかり乾燥させることでさらさらのパウダー状になります。

粉骨のメリット

ご遺骨を粉骨することで得られるメリットは大きく分けて2点です。

  1. 容積の減少
  2. 供養方法の選択肢が増える
容積の減少

粉骨することで焼骨 ( 火葬したご遺骨 ) の容積を⅓~⅕に減らすことができます 。
これにより、可愛らしい手元供養品に納め自宅で供養したり、お墓に納められているお骨壺のサイズを小さくし、よりたくさんのご遺骨をお墓に埋葬することもできます。

供養方法の選択肢が広がる

お骨の形のまま山や海へ散骨することはできません ( 事件性を疑われるため)。
粉骨することで山や海への散骨、手元(自宅)供養、骨壺サイズの制限がある納骨堂を利用したりと、納骨先の選択肢も広がります。

粉骨が必須な供養方法とは?

近年ではお墓以外の新しい供養方法が増え、埋葬先の選択肢が広がりました。
中でも粉骨しないとできない供養方法があります。
それは・・・『 散骨 』です。

簡単に散骨についてご説明します。

散骨 ( さんこつ ) とは、火葬した焼骨を遺骨と分らないよう粉状に砕き、陸地または水面に散布する供養方法

そして、『 散骨場所 』については大きく2種類に分かれています。

  1. 山への散骨
  2. 海への散骨

どちらの場合でも遺骨を粉骨しないと実施することことができませんのでご注意ください。

粉骨業者を利用する前に確認しておくこと

業者に依頼する前に以下のことを確認しておきましょう。

  • ご遺骨が納められているお骨壺のサイズ
  • 粉骨を依頼するのに必要な書類
ご遺骨が納められているお骨壺のサイズ

遺骨を納めるお骨壺のサイズは地域によって異なります。
骨壺サイズ一覧表なぜお骨壺のサイズを知っておく必要があるのでしょうか?
それは、業者の多くが「お骨壺のサイズ ( ご遺骨の量 ) によって料金設定している」からです。
基本料金を把握するために確認しておきましょう。

粉骨を依頼するのに必要な書類

粉骨を業者に依頼する際には、ご遺骨がどなたのものであるかを証明する書類が必要です。
( 提出する証明書は原本ではなくコピーを求められる場合が多い )

  • 火葬後、ご自宅で保管されていたご遺骨であれば『火(埋)葬許可証
  • 分骨されたご遺骨であれば『分骨証明書
  • お墓や納骨堂などから取り出したご遺骨であれば『改葬証明書』『遺骨引き渡し証明書』『埋葬証明書』など

火(埋)葬許可証を紛失してしまった場合は、( 火葬後の年数にもよりますが ) 死亡届を提出した役場で再発行手続きができますので、役場にお問合せください。

ご自身で粉骨をお考えの方は、粉骨を自分で行うメリットとデメリットとは?をお読みください

遺骨を業者に預ける方法

粉骨を業者に依頼する場合、ご遺骨を業者に預ける必要がございます。
方法は3つです。

  1. 店頭へご遺骨を持ち込む
  2. 訪問引取を利用する(有料)
  3. 日本郵便のゆうパックで郵送する

*今のところ、日本郵便のゆうパック以外でご遺骨を送ることはできませんのでご注意ください。

店頭持ち込みをする際の事前準備

持ち込み日を事前に予約する

店頭へ遺骨を持ち込む際には、事前に予約を入れて持ち込み日を決めておくのが一般的です。
特に、散骨する時期などを既に決めている場合は、スケジュール的に余裕を持たせて依頼しましょう。

必要書類を準備しておく

ご遺骨の証明書などは必ず必要になりますので、持ち込み当日までに必ず揃えておきましょう。

まとめ

ご遺骨の郵送に抵抗を感じ、ご自身の手でご遺骨を店頭に持ち込みたいというお客様もたくさんいらっしゃいます。
まずは調べたお店が持ち込み可能であるかを確認し、お骨壺のサイズや必要書類についても事前に調べておくことをおススメします。
また、いきなり予約をするのではなくご自身の状況や疑問に思うことなどを相談し、納得した粉骨業者を選ぶとよいでしょう。
当たり前のことですが、粉骨したご遺骨は元には戻せません。
事前にご家族でしっかり話し合い、ご自分達で散骨される場合であれば日程に余裕を持たせて依頼しましょう。

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