ご遺骨の埋葬

【終活】遺骨どうする?家族が困らないための事前準備

人生の最期にむけた準備や、自分らしく、より良い残りの人生を送るための活動を「終活」といいます。今日は人生の最期に向けた準備の中でも「遺骨の行先」についてお話しします。


「遺骨はお墓へ」の時代

お墓の画像

昭和の時代には「終活」という言葉はありませんでした。なぜなら、葬儀やお墓に関して準備しておく必要はなく、逆に、事前に準備することは不吉とされ、縁起でもないと一喝される時代でした。

葬儀を終え、火葬された遺骨は、家長であれば先祖代々引き継がれている家墓に埋葬され、分家であれば新しくお墓を建てて埋葬するという流れが習慣とされてきたからです。

令和となった今の時代はどうでしょう?
「墓じまい」「仏壇じまい」という言葉が誕生し、「電車の車内や施設のトイレなどに遺骨が放置されていた」というニュースを耳にすることも増えましたよね。


令和のお墓事情

海洋散骨の画像

令和になり、永代供養墓や海洋散骨といった跡継ぎを必要としない新しい供養方法が誕生しました。家墓から新しい供養方法にシフトしていった背景には、3つの理由があります。

祭祀財産を継ぐ人がいない

少子高齢化と人口減少により子どもや親族の数が減り、お墓やお仏壇といった祭祀財産を継ぐ人が減ったため。

子どもに負担をかけたくない

お墓を所有・継承することは、次世代に「経済的負担」「管理の手間」「精神的負担」の3つの負担をかけることになるため、そういった負担をかけたくないという心境の変化。

価値観の違い

宗教に対する考え方や、生きている間の充実や個人の自由を大切にしたいという価値観の違い。


「遺骨」「お墓」への知識をアップデートしましょう

お骨壺の画像

新しい時代の流れに対応していくためには、知識のアップデートが必要です。
まずは、遺骨についての知識を深めていきましょう。

遺骨の定義

供養の対象となる死者の骨であり、一般的には火葬のあとお骨壺に納められる。「お骨」「ご遺骨」とも呼ばれます。

遺骨の扱い方

火葬後に、遺族や親族が遺骨を拾いお骨壺に納めることを収骨(しゅうこつ)といいます。
収骨した遺骨は自宅やお墓・納骨堂などの、決められた場所へ埋葬し供養します。


法律上の禁止事項

禁止をイメージできる画像

上記でお話したように収骨した遺骨は、然るべき場所に埋葬することが義務付けられており、勝手なことをすると違法とみなされ罰せられることがあります。

遺骨を捨てる・放置する

収骨した遺骨をゴミとして捨てたり、公園やコインロッカーなどに放置すると「死体破損・遺棄罪(刑法第190条)」として刑罰が科されます。

自宅の庭や他人の所有地に埋める

私有地であっても、許可を得ていない場所や墓地以外の場所に遺骨を埋めることは「墓地・埋葬等に関する法律」で禁止されています。


遺骨について考える

大人たちの画像

遺骨を収骨するという行為には、「決められた場所に埋葬する」という責任が伴います。遺骨の扱いや禁止事項を踏まえ、供養・埋葬先について考えましょう。

遺骨を収骨するか、しないか

極論になりますが、ますはご自身やご家族が亡くなった場合に、火葬場で遺骨を収骨するかという点が一番重要になります。

全国一律のルールではありませんが、利用する火葬場や自治体の条例が「収骨なし」に対応している場合に限り、遺骨の引き取りを拒否することも可能です。
*事前に火葬場や葬儀業者へご確認ください

埋葬先を決める

収骨をすると決めた場合には、次に遺骨の埋葬先を考えましょう。

  • 家墓を継続して使用する または 家墓を新しく建てる
  • 永代供養墓(合祀墓など)
  • 納骨堂
  • 樹木葬
  • 散骨
  • 手元供養

家墓を継続して使用する・家墓を新しく建てる

お墓やお仏壇などの祭祀財産を継ぐ承継者がいる場合など、家墓を引き続き使用できるのであれば安心です。

永代供養墓(合祀墓など)

寺院や霊園が、家族に代わって管理・供養を行う方法です。承継者がいない場合でも利用できます。

納骨堂

遺骨を室内に安置する施設で、お墓の代わりに利用することができます。

樹木葬

墓石の代わりに樹木や草花、小さなプレートをシンボルとした埋葬方法です。

散骨

遺骨を粉末状にして、海や山などに散布する方法です。

手元供養

遺骨のすべて、または一部を自宅で保管・供養する方法ですが、いずれにしても、最終的に埋葬先を決める必要があります。


まとめ

みんなが笑顔にの画像

今回は主に、お墓を持っていないことを前提にお話しを進めてきましたが、本来は安心して遺骨を埋葬できるはずの家墓も、今の時代では金銭面・精神面において不安要素のひとつとなっています。

供養の選択肢が広がることはいいことですが、ご自身やご家族に状況に適した方法を、選択しなくてはなりません。

また、同じ埋葬の方法でも、施設や業者により内容が異なりますので、資料を取り寄せて比較したり、現地へ出向くなどしてしっかり事前の準備をしましょう。

家族や親族に相談せず、自身の判断だけで話をすすめてしまうと、埋葬をする次世代がトラブルに巻き込まれるおそれもあります。
ぜひ時間をかけて内容を吟味し、決めていただければと思います。

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